パソコンと本が大好きな店

2004年に当店がスタートした当時はコンピュータ技術書を取り扱う古本屋は数えるほどしかありませんでした。今では検索すると沢山出てきますね。

当店ではコンピュータ技術書を扱うことを単純に「ビジネスの商材」と割り切って無機質に流れ作業を行っているわけではありません。根底にあるのは、皆さんと同じ「コンピュータが好き」「本が好き」という気持ちです。

パソコンと本が大好きで

スマートフォン、タブレット類も好きなのですが、なんといってもパソコン!ですね。福書房の店長はパソコンがマイコンと呼ばれていたころからプログラムが大好きで、今でも実際にプログラミングを行っています。もっともよく使う言語は当時BASIC、今はPHPかPerlですね。

「本」の形で読むことが好きです。WEBでかなりの情報収集が出来る時代になりましたが、重量感や質感などモニター越しに読むのとは違った満足度がそこにあります。買い取った本を自分に読んだ結果「好きになりすぎて」非売品にしてしまったこと数しれず。だから儲からないという話もあります。

お近くの方は、ぜひご来店を

お客様とパソコン関連のお話をするのも大好きです。お勧めの技術や本があればご紹介しますし、反対にお客様から紹介してもらえるともっと嬉しいです。もちろん古本屋ですから、ビジネスを継続するために「本の売り買い」をして利益を上げることも重要ですが、それ以上に大好きな「パソコン」と「本」を介して、お客様とつながれることがもっと嬉しいのです。

店長のパソコン歴(の一部)

あらためてホームページに書くほどの内容でもないのですが、店長のパソコン遍歴の一部を紹介します。当時はプログラムの配布方法の1つとして「雑誌」が非常に重要な存在でした。紙面で配布するプログラムということで、「ペーパーウエア」なんて言葉もあったかと思います。数ページにわたるマシン語のダンプリストをひたすら入力するときなど、もやは仏典の写経の如く「無心の境地」に達していた言っても過言ではないでしょう!?

YMOの思い出

まずはYMOの話から。パソコンの話では無いが・・いやココ重要なので。怪しい合成音の「トキオー、トキオー」で始まるテクノポリス、説明不要のライディーン。ピコピコ電子音は小学6年生の耳と頭に強烈なインパクトを与えたのでした。

近所の2つ年上の兄ちゃんが、パソコン(PC-8001mkII)を持っていたので友達と一緒に夏休みの間毎日のように通い、パソコンを触らせてもらいながら、BGMはトキオートキオー(笑)

時はその兄ちゃんの事がすごくカッコよく思えてね~
・背が高い->かっこいい
・パソコン持ってる->かっこいい
・YMOという、よくわからん音楽(基本的にボーカルが無い)を聞いてる->めちゃくちゃ、かっこいい
・しかも最新のウオークマンで外で聞いてるときもある -> キャーかっこいい!!

こうなると、この兄ちゃんが持ってる/やってることは大体かっこいい!と思えてくるわけです。

月刊マイコンの思い出

でも、どこで売ってるのかも値段もわかりません。まずは兄ちゃんの家にあったのと同じ本を買ってみようと思い(->本もカッコイイから)、本屋にいってマイコンだのI/Oだの買ってくるわけですが(※北の国からで正吉が中畑のオジさんの家で盗んだモノですね)、小学生の小遣いで買えるようなパソコンなんぞありません。だって標準的なスペックで安いやつでも、10万円くらい平気でするんですよ。しかも、ほぼゲームくらいしか出来ない。こんなの自分の親が買ってくれるとは思えない。

プラモデルくらいしか買えない自分のお財布レベルに合うはずも無く・・・

「世の中金がないと始まらないな」と真剣に考えた小学6年生の夏でした。
どっかに金落ちてないかな~と(笑)

JR-100の思い出

マイコンやI/Oのカタログをそれこそ「穴があくほど見つめ」続け、主要PCのスペックを意味も無くそらんじ、いつ買ってもらえるともわからない「パソコン」を自宅で使う姿を夢想しておりました。そんな我が家にふってわいたように、当時すでに社会人だった、いとこの兄ちゃんがパソコンをくれるという話が出てきます。自分は新しいパソコン買ったからお古をプレゼントしてくれるという話でした。機種名は当日まで分からず、それまでの間「PC-6001mkIIあたりかな」とか、ドキドキしながら待っていたのですが、実際に届いたのは・・・・National(Panasonicではない)のパーソナルコンピュータJR-100・・・なにコレ?。

・カラー使えません。
・グラフィック使えません(PCGは使える)
・サウンド、単音のみです。
・カナ使えません
・小数点計算できません

切ないくらいに「出来ません」だらけなのですが、自分専用のコンピュータが手に入ったことはそれはもう嬉しかったこととして記憶しています。「欲しかったのはコレじゃない」、なんて失礼なことは言ってないハズ・・多分ね(笑)。

お年玉握り締めてパソコンショップに行っても対応ゲームなんて売ってない。店員に「ナニソレ?」扱いなのであります。今思えば当然なのだけど、この機種あくまで「学習用」メインで、ゲーム用ではないのです。あ、チラシにもそう書いてあるね「BASIC学習機」だよ。

とはいえ小学6年生が学習だけで満足出来るわけもなく、埃をかぶりかけたとき、伝説の雑誌「マイコンBASICマガジン」と出会うのです。

ベーマガ BASIC MAGAZINE の思い出

初めてベーマガ(マイコンBASIC MAGAZIN=略してベーマガと呼ばれてました)を本屋で見つけたのは1983~1984年くらいのことだと思います。「JR-100のゲームプログラムが載ってる」それだけで、それはもう嬉しかったものです。当時は雑誌掲載のプログラムを「手打ち」で自分のコンピュータに入力していくのが当たり前でしたから、毎日のようにプログラム入力してました。いつしか「これと同じようなものを自分で作ってみたい」の方向へ興味が移っていきます。

ヘボなゲームプログラムを何本は作成するうちに、コツがつかめてきて、しばらくするとベーマガに投稿するようになっていました。当時ベーマガ掲載のプログラムの殆どは所謂アマチュアが作成したプログラムでしたので、「僕のプログラムも掲載されたい」と思うようになっていました・・・多分掲載して欲しいという気持ちが先立ったと思います。原稿料が欲しかったのかな・・昔過ぎて、よく覚えてません(笑)

投稿には結構手間がかかっていたと思います。まずプログラムを作って、使い方を含む説明文を書いて、テープにプログラムを保存して(今で言うところのCDに焼くようなもんです)、定形外郵便で五反田にある電波新聞社に送るわけです。大抵音沙汰無し(=つまり不採用)です。

投稿しても投稿してもダメ。やっぱり僕の実力じゃ無理なのかなと思っていたところ、1985年12月号に、「PRO BOXING」が採用されました。採用されたときは「見本誌」と「郵便為替(=原稿料)」が届くのですが、それが自宅に届いたときはたまらなく嬉しかったですね。達成感と興奮でその夜は中々寝付けませんでした。

PC-8801-10 ミュージックインターフェイス

憧れに憧れたPC-8001mkII、冷静に考えれば、ゲーム中心の小中学生には、かなり残念なスペックだったのですが、中古の入手に成功します。そこそこ売れた機種だったのですが、入手した頃にはかなりマイナーな部類になっていました。

簡単にスペックを書いときましょうか。

・グラフィック 320×200ドット、最大4色
・サウンド BEEP (JR-100の方がマシ)

有名なアドベンチャーのサラトマなどでは、上記の4色を駆使したタイリングペイントでなんとか多色表現をしていたようです。FM-7や、X-1など同価格帯の機種では620×200ドット8色、サウンドPSGが標準的だったのに、信じられない低スペックです。後で知ったのですが、上位機種のPC-8801への遠慮があったようですね。いわゆる大人の事情ってやつか~。

カラーの方はどうしようもないとして、サウンドに関しては拡張できるという噂をどこからか聞きつけました。「どうもMIDIとかいうものも使えるらしい。内蔵サウンドもX1並になるらしい」と。結局買いませんでしたけどね(笑)

MIDIサウンド拡張ボード:PC-8801-10
価格:3万円強くらい

電波新聞社ソフト U-BOAT

残念な情報ばかり載せてしまった、せめてものお詫びにというわけではありませんが、PC-8001mkIIで夢中になったゲームを紹介します。

電波新聞社から発売されていたと思うのですが、プログラムリスト自体が月刊マイコンの1984年1月号に載っていて、自分はこちらを手入力した記憶があります。

このゲーム、基本的には無音の潜水艦の作戦をシミュレートするものなので、派手なサウンドは不要、かつ色の少ないシンプルな線画が逆に雰囲気を盛りあげてくれたのでした。

テキ カンタイ ヲ ゲキメツ セヨ・・・(こんなメッセージがBEEP音と共に最初に左スクロールしてたような記憶なんだけど、同じ電波新聞社発売のMIDWAYと混同してるかも)

タイリングペイント

同じくPC-8001mkIIの制限事項。320×200で4色しかカラーグラフィックが使えません。同価格帯のライバル機FM-7では640×200で8色でしたからかなり貧弱です。これを「タイリングペイント」を使って色が増えたように見せかけようという拡張プログラムがOH!PC(ソフトバンクに掲載されました)
なんと涙ぐましい話・・こうしたユーザーの努力もむなしくPC-8001mkIIは衰退の一途をたどり、PC-8001シリーズはSRで終了します。

5インチ両面倍密度

「両面倍密度」って言葉がイイですよね。個人的には低いトーンでグッっと力をこめていうとよりカッコイイと思っています。5インチ両面倍密度の規定容量は320KB、メインRAMが64KBの時代ですから、それはそれは広大な容量に感じました。こんなの絶対に使い切らないよと。

ちなみに8インチの両面倍密度が1MBで3.5インチの98用(PC-9801の方)のフォーマットになっていたと思います。PC-8001mkIIでもこの規格が使用できるので、3.5インチのフロッピーディスクの対応機種には長らくmkIIが載っていて、なんだか嬉しかったです。