ICT分野では、モノを大事にし過ぎるのも程度ものかも?という話。


「わからないところがわからなくなる?」

禅問答ではありません(笑)
福書房ですから、ITの話です。あ、最近はITもICTと呼ぶ方が一般的かもしれないですね。

ICT技術は流行り廃りがかなり早いサイクルで進むため、気が付くと「とんでもなく最新技術から遠い位置に居た」なんてことも少なくありません。

特に自分が一ユーザーである場合、自分にとってはこの使い方で十分だから最新の機能にお金払うのはムダ、今の機械が壊れるまで使い続けるぞ!という姿勢は、ちょっと危険かもしれません。

上記の考え方はエコであり、SDGs的でもあり、個人的にはかなり「好き」なのですが、そのユーザー自身が後に苦労することになるかもしれないということが話のポイントです。

技術の飛躍に対する理解へのモチベーションを好奇心で埋めれるか?

1年前の製品から、新しい製品に乗り換える場合、それほどの飛躍は感じられないでしょう。違いがあったとしても、それは十分に受け入れることが出来る素地があなたに備わっていると思います。

一方で5年、いや10年間使ったお気に入りの製品から、新しい製品に乗り換える場合はどうでしょう?自分の知識が追いつかず、取捨選択どころではなくなり、結果、全部「おまかせ設定(=という名の製品デフォルト設定)」で使うことになるかもしれません。そのことはさらに技術の飛躍に対する理解へのモチベーションを下げるでしょう。そうメンドクサイという名のもとに。キビシー。

学習コストという悩ましい問題

このメンドクサイはなぜ発生するのか。好奇心を失った人たちの頭をよぎるのは「学習コスト」だと思います。新しいことをゼロ、もしくはそれに近い状態から学ぶのは大変なことですよね。そう、学習コストが高くなるのです。

今の製品にはマニュアルが無いことが多いのは?

パソコンにしても、スマートフォンにしても今のICT機器にはマニュアルが無いものが多いですよね。これは「マニュアルなしでも直感的に使えますよ!」ということ。別の言い方をすれば、「マニュアルを読む学習コストをかける必要はないんですよ!」ということです。ただし、これには前提があって「今の世の中で想定する「普通の人」の中にその人がマッチすれば!」です。

マニュアルなしだと学習コストが高くなる人もいる!

もうお分かりですね。今の普通の人~に含まれない人にとっては、マニュアルのない今のやり方だと、かえって学習コストが高くなってしまう可能性すらあるということです!ヤバイ(笑)

ということで、これぞと思ったものを使い続ける喜びには大変共感するし理解できるのですが、ことICT機器に関しては、「適度な機器の入れ替え」を行ったほうが、かえって学習コスト少なく運用出来るのではないかという話でした。

全国のめんどくさがりな諸兄、いかがですかね?
かくいう私も相当なめんどくさがりです。

本はどうなの?

福書房で扱うのは本ですね。技術本の需要にも流行り廃りがかなりあります。もし当店にお売り頂けるのであれば、お勧めはその技術が「旬」なうちにどうぞ!