CLAMAVのengine 0.99.2への更新とウイルス対策プロキシーサーバー HAVP


事務所のサーバーではCentos5.3上で、HAVP+CLAMAV+SQUIDでウィルス対策プロキシーサーバーを構成しているのですが、ようやくyumでCLAMAVを0.99.1->0.99.2にアップデートできるようになりましたので更新作業を行いました。

CLAMAVの更新

まずはyumでCLAMAVの更新を行います。

yum info clamavで0.99.2がupdateとして利用可能であることを確認した後、
yum update clamavでアップデートを実施。

特に問題なく更新完了。

HAVPの再起動

さてHAVPの再起動を・・と実施してみたところ、嫌ななエラーが。

Starting HAVP …
/usr/local/sbin/havp: error while loading shared libraries: libclamav.so.6:
cannot open shared object file: No such file or directory

いかーん。肝心なsoファイルが読めなくなって起動できない。
freshclamやclamdの起動などは問題なく、HAVPが起動できないのみとなりました。
いや、一番困ります。

0.99.2ではlibclamav.so.6が無くなってる

ここで(遅いか)CLAMAVの更新資料を確認、するとlibclamav.so.7に変更となった旨の記載あり。ひょっとして・・今使っているHAVP0.92は暫く更新が無いので、so.7には対応してくれないのでは・・と嫌な予感。

HAVPのホームページが新しくなっていた

新しいホームページを見ると、修正バージョンであるHAVP0.92aなるものが出ている。特にCLAMAV0.99.2への対応が書いてあるわけではないけど、「コレでしょ。」ということで、ダウンロード&インストールしてみることにしました。ちなみにコレでうまく行かなかったら、もうsquidclamavに乗り換えようかな~と思ってました。

HAVPのホームページ

http://www.havp.org/

HAVP-0.92aのインストールから起動まで

ダウンロードしたhavp-0.92a.tar.gzを展開し、configureしてmake、特に問題なくインストール完了。で、設定ファイルを書き換えて、解答したディレクトリ内にある起動用のスクリプトを/etc/init.dにコピーして、起動(service havp start)。あれ?

おかしいな。clamavのエンジンは最新だし、手動更新したからfreshclamでパターンファイルも最新だし・・ということでHAVPの起動ログをチェック。

データベースは/var/clamavなので、そこのファイルを見てみると、最終更新日付が2016年2月になっている。ナンダコレ。そういえば最初にfreshclamしたときに、duplicateエラーが出ていたことを思い出す。

データベース参照先が/var/lib/clamavになっている・・ということで、HAVPの設定ファイル(/usr/local/etc/havp/havp.config)のパターンファイルの参照先を変更してから再起動。

OK、起動完了問題なし~。ふう~。

これで当面大丈夫でしょう。

しかし毎回小さく変更作業が必要になるCLAMAVやHAVP、無料だから有難く使わせていただいていますが、もう少し楽に出来るとなお嬉しいのですが、そういうわけにもいかないのかな。

squidclamavへの乗り換えも検討

HAVPの更新は今後どうなるか分からないし、squidclamavへの乗り換えを検討しようと思います。もっともsquidclamavだってどうなるか分からないですけどね。