家庭用の3Dプリンタで使うフィラメントといえばPLAかABS。
ABSは匂いがキツイので、ほとんどの人はPLAで楽しんでいるかと思います。
今日お話しするのはちょっと特殊なフィラメント、熱可塑性エラストマーとか熱可塑性ポリウレタンフィラメントって書かれているやつですね。
これ普通のフィラメントよりお高めです。PLAの倍くらいします。
特徴は柔軟性。
フィラメントを触ってみると分りますが、ゴムのようにくにゃくにゃです。
実際に印刷したら、そこまでやわらかくはなく、ちょっと堅めの野球の軟式ボールくらいですかね。余計わかり難いですかね。
可動させる部品のジョイン部とか、曲げ&変形という特性があったほうが良い部分に役立ちそうです。
ちなみにこのフィラメント、一部の3Dプリンターではエクストルーダーが正常に動作しないようですので注意が必要です。
殆どの場合はリトラクトを0、射出速度を20mm/sに抑えることでなんとか使用できるようになるようです。
実際私のはそれでOKでしたよー。
追記;
上記だけではダメな時がありました。以下は追加でやったこと
・エクストルーダーのギア(送り出しの溝)の掃除
・エクストルーダーのモーターとフィラメントの強制冷却。熱で「くにゃってしまう」という話がネットにあったので、5cmのファン+外部電源をエクストルーダーにつけました。
今度こそOKか?様子見です。
追記2;
やっぱりだめー。私の場合は冷却は関係ないみたいです。フィラメント用のチューブ熱で変形しにくいものに交換したほうがいいという記事を見つけ、もしかしてと思い、PLAを通してみると少々ひっかかる。
押せば通るが・・・これはフィラメント用チューブの滑りが悪いからだ。というわけで、配線の通線ワイヤー用のシリコンをPLAフィラメントに散布し、チューブ内に塗り付け。すこぶるスムーズに動くことを確認したところで、再度チャレンジ。
さあ。さあ。どうなるか。
追記3;
成功であります!
これは余談ですが、もう1台の3Dプリンターも最近フィラメント射出量が少なくなっているような気がして、以前作ったものと同じものを出力すると・・なんと出来上がったものは2/3くらいの重さになってる。
こりゃだめだ。というわけで、配線の通線ワイヤー用のシリコンをPLAフィラメントに散布し、チューブ内に塗り付け。再度試すとフィラメントは元通りちゃんと出るようになり、重さも以前とほぼ同様のものになりました。
ボーデン型の場合、フィラメント用チューブの抵抗がある場合、このような問題が起こると記載しているサイトを発見。きっと、フィラメントを出し入れしているうちに、いつの間にかチューブ内に傷がついてたのですね。