Made by Hand ―ポンコツDIYで自分を取り戻す (Make: Japan Books)
著者が2001年のITバブル崩壊(アメリカ)を受け年初に決めた方針が素敵です。
~以下本文から引用~
1.自分の人生をできるだけ自分で決める
2.現代風の馬鹿げたカオスから抜け出して素朴で直接的で明解な生き方を探す
3.周囲の世界ともっと実りある形で関係を深める
~引用ここまで~
もちろんアメリカ人のことですから、同じことを書いても根っこにあるところが違うので(日々の暮らしも文化も)、まるごとうのみにするわけにはいきませんが、なんかピンとくるものがありました。
~以下本文から引用~
「人は何かを壊してしまうのではないか、ダメにしてしまうのではないかと恐れる。そして不幸なことに、それは正しい。ダメにするんだ。失敗してしまう。壊してしまう。だけど、それがこの約束された豊かな人生を、身の回りの物との意味深いつながりを勝ち取るためのワンステップなんだ。だからそれはどうしても通らなければならない道なんだよ。何かをダメにする勇気を持つことで物が直せるようになる。スクラップから何かを作れるようになる。自分の好みに合わせて物を作り変えることが出来るようになるんだ」
~引用ここまで~
勝つ必要は無いなと思うのは私が日本人だからでしょうか。でも言っていることはおおむね賛成です。意識の持ち方次第ですが、失敗から学べることは非常に多く糧となります。
この本ではアメリカ人はタバコ広告全盛の時代に上記マインドをスポイルされたと続きます。自分で不完全なものを作るのは「みすぼらしく」「ださい」ことだと。古い車は「脱落者」の象徴だと。そして物を買えば幸せになる共同幻想を皆で抱くようになってしまったと。
少年のころ、ミスター・ジャロビー(この本に出てきます)のようなことが出来たらいいなと思っていた大人たちに読んでほしい本です。「ポンコツDIYで自分を取り戻す」ことが出来そうな気がすると思いますよ。
この本ではあなたの消えかけた(消えてた?)ポンコツDIYマインドに火をつけてくれます。
ただしDIYの具体的な手順についてはあまり詳しくのってないので、雑誌MAKEを買った方がいいかもしれませんね。
MAKEはこんな雑誌↓