Team Geek 人とともに働く全ての開発者へ


出版社 オライリージャパン (2013/7/20)
発売日 2013/7/20
言語 日本語
単行本(ソフトカバー) 228ページ
ISBN-10 4873116309
ISBN-13 978-4873116303

Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか、と副題にあります。
本文の中で繰り返される重要な3つのポイント。

H:Humility 謙虚
R:Respect 尊敬
T:Trust 信頼

チームワークにはこの3つが必要ということ。別の言い方をすれば、チームの中で気持ちよく働き、かつパフォーマンスを上げるには、この3つをメンバーで共有できる環境が必要だということ。

ギーク(一般的にはプログラム関連のオタクという意味合いで使われることが多い)がタイトルに入っているので、敬遠される方も多いことが懸念されるのが残念ですが、書いてあることはごくごく常識的なことだと思います。

また本文にも書かれていますが、このことはチームのゴール(成果物)への手段ではって、HRTをゴールにしてはいけないということも重要です。

あくまでHRTを前提に風通しの良いチーム関係で気持ちよくゴールを目指すことが、生産性の向上に繋がるということですね。

時として参入してしまうチームに有害な人への対処方法にも言及しています。ドキッとする話ではありますが、こちらも参考になります。かならずしも有害生命体(本の書き方がこうなってる汗)に常にジェントルな対応がベストかどうかはなんともいえないところではありますが、放置は問題を増幅させる要因になりうるということには納得です。

プログラムという、門外漢からすると、個室で一人で作業していそうな仕事でも、パフォーマンスを上げるためにはHRTが大いに貢献すると言う話。非常に参考になりました。

わが身を振り返って、もっと謙虚に生きねば。汗