えてして良い噂は「盛ってある」ことが多いのですが、シンプルなファイル共有機能が評判のBoZonはどうでしょうか?ファイル共有が必要になり、DropBoxなど既存のものではニーズに合わなかったのでCentOSサーバーにセットアップしてみました。
BoZonの売りはなんといっても
・ファイル共有の基本機能はちゃんとあるよ
・すぐにインストール終わるよ
この2点ですね。難点は「日本語」メニューが無いこと。でもメニューは分かりやすくアイコン表示されているので、まず問題になることはないでしょう。
ということでインストール手順です。
■ CentOS6系へのBoZon導入
apacheは既に動いている前提です。
phpが動作可能なディレクトリに以下のコマンドでgitからクローンを作成します。
git clone https://github.com/broncowdd/BoZoN.git
※gitを未インストールの場合はyumで導入できます。
yum install git
あとはBoZon(リネームしてbonzonにしたほうがいいかも)の中に作業用ディレクトリを作成。
mkdir uploads private tmp
権限を付けます。
chmod 777 uploads private tmp
このあたりまでは以下のサイトを参考に作業しました。
https://qiita.com/tukiyo3/items/a7cd42514801411499e9
忘れがちなのはphp-gdのインストールとapacheへの権限付与ですね。
以上でひとまず基本形は完成します。
■ 2Mbyte以上のファイルをアップロードしたい場合
デフォルトでは2Mが条件になっていますが、画像を扱いたい場合など全然足りないですよね?どこかで設定を変更できるのかと思いましたが、そんなパラメータは無し。英語サイトでphp.iniのpostとupload_maxを10Mbyteにあげればいいじゃないの?という情報をもとに試してみることにしました。
まずはお決まりのphpinfo()で現状を確認。なるほど2Mになってますね。
phpの環境を変更する方法はいくつかありますが、今回はapacheコンフィグに記載することにしました。デイレクトリのディレクティブに記載します。
1 2 3 4 |
<Directory> php_value post_max_size 10M php_value upload_max_filesize 10M </Directory> |
記載後にapacheを再起動。
うまく行きました。BoZonのアップロード画面をリロードしたらアップロード制限値が2Mから10Mに表示変更されていることを確認。
実際6Mくらいのファイルをアップロードして問題ないことを確認しました。
■ さてインストール時間の方は
確かに導入は10分くらいで終わっていたような気がします。でもね。そっから先のphpの設定変更や依存関係の修正なんかで、やっぱり1時間くらいはかかったような気がしますね。慣れた人なら、これも10分くらいで終わると思うので、まあ20分あればOKくらいというところではないでしょうか。
■ スマホからも使えます
スマホからも使えます。いいですね。
↓githubのBoZonはこちらです。
https://github.com/broncowdd/BoZoN
プルリクエストに日本語版のコードが入ってますね。