音声会議なんて、もはやZOOMとTEAMSで事足りるでしょうよと思ったアナタはきっと正しい(笑)でもZOOMもTEAMSも出来ないって人が一定数います。これだけ普及したスマホを未だに使わないでガラホにこだわる人々がいるようにです。
ある事情で必要に迫られて、もはや絶滅種に近くなってきてると思われる電話による3者通話をASTERISK13で再構築します。ずいぶん前にASTERISK1.4で構築したことがありましたので、アップデート版ですね。ASTERISK13すらもすでにEOLなのですけどね。

さーて。AIかGoogleか、店長はおじさんなのでGoogleでいきます。
探し方の問題もあると思いますが、ASTERISKだと古い情報ばっかりですね。
そんな中!見つけましたよ、参考情報。もちろん(?)、海外サイト(英語)です。
https://damow.net/dynamic-conferences-with-asterisk/
「Dynamic Conferences with Asterisk」という見出しの記事。2018年のものでASTERISK13をベースに書かれています。
前回紹介した手順(Asterisk1.4用 Asteriskで3者通話)では、zaptelかDAHDIが必要だったのですが、こちらでは不要になってます。もはやハードモジュール無しでASTERISK使ってる人の方が主流派でしょうからね~。
導入のポイント
1.ConfBridgeのプロファイル設定
昔からあるMeetMeだと上記の制限があるってことで、ConfBridgeを使用。
/etc/asterisk/confbridge.confを編集します。
記事の中では[my_user]、[my_menu]を作成してますね。音声調整機能が不要であれば、[my_menu]の各種設定値は省略していいと思います。
2.会議室作成のマクロ
/etc/asterisk/extensions.confを末尾にでも追記します。
[macro-create_conference]というマクロで9001~9999(ランダム)の番号を会議室を作成します。こんなに会議室いらないし、会議室番号は音声で教えてくれるとはいえ、都度番号を確認するのが面倒という人は固定しちゃうのがいいと思います。
マクロ起動の呼び出し番号(記事中だと9000)は通常だと[default]内に記載ですね。
電話機から9000をダイヤルすると、会議室が作成されます。
3.会議室参加するマクロ
こちらも/etc/asterisk/extensions.confの末尾にでも追記します
[macro-join_conference]というマクロで、会議室番号の入力することで該当する会議室に参加できます
このマクロ起動するための呼び出し番号も[default]内に記載が必要ですね。記事では5554202をダイヤルするとこのマクロが呼び出せるようになってます。
ちなみに上記ページのスクリプトには一部誤記があります。
一番下の質問のやりとりまで読み込むと分かるのですが、
same => n,ConfBridge(${CONFERENCENUM},default_bridge,admin_user)
は
same => n,ConfBridge(${CONFERENCENUM},my_bridge,my_user)
ですね。オリジナルをコピーしたままだとエラーが出て動きません。
あと、これだと内線を使った3者通話会議は出来るけど、外線でしか電話出来ない人は参加できないですね。。
さーて。またまたAIかGoogleか。
店長はおじさんなので再度Googleでいきます。
見つけたー!またまた海外サイト(英語)です。
https://stackoverflow.com/questions/65543798/dial-a-call-and-add-to-conference-roomhttps://stackoverflow.com/questions/65543798/dial-a-call-and-add-to-conference-room
外線通信の相手を会議室につなぐダイヤルプランを書きたいけど、うまくいかないという質問に対して、Asteriskのdailコマンドでflag Gを使った手法を提案してくれてます。
いくつかパターンがあります。
(1)呼び出し元と呼び出し先の両方が会議室に入る
(2)上記(1)の変形
(3)呼び出し先を会議室に入れた後、呼び出し元は電話を切る
あとは任意の番号入力できるように改造すれば、ばっちりですね。外線数さえ確保できていれば、ConfBridgeの限界まで(何回線なんだろう?)会議に招待できると思いますが、、、いやそれはZOOMとかTEAMSでやったほうがいいと思いますよ。
久しぶりのASTERISK、まだまだ楽しめますね!