ASTERISKを使ってみたいと思ったら早速情報を集めてみましょう。先人の知識を生かして、楽しいASTERISKライフをエンジョイしてくださいね!
参考となるホームページ
VOIP-info.jp WIKI http://www.voip-info.jp/ 日本語の情報ならココ。非常によくまとめられています。
本家VOIP-info http://www.voip-info.org/ 英語の分かる方ならココ。海外製品の情報も豊富です。
試してみたことのあるハードウエアとその特徴
アナログ回線インターフェイス
最終的にTDM400Pに落ち着くまでの間、様々なハードウエアを試しました。皆さん同じところで、つまづかないように注意事項を書いておきます。
(1) TDM400P
結局これがベストでした。音声レベルも広いレンジで調整可能ですし、エコー制御はソフトウエア側で対応が必要ですがフリーのソフトウエアエコーキャンセラーのOSLECが非常に良い仕事をしてくれます。PCIスロット対応の本体カードにFXO/FXSのドーターカードを装着して使用します。FXO/FXSは組み合わせ自由で最大4chまで収容可能。ただしJATE認定は無く、ナンバーディスプレイも非対応です(ASTERISK1.4から対という話もあったのですが、自分が試してみた限りはダメでした)。
アナログインターフェイスでASTERISKを試すならまずこれがいいかと思います。触っているうちに「固定電話」についての知識も身につきますよ(今更な感じもしますが)。残念なのは日本のショップで販売されているものは、かなり高額なこと。趣味で試すにはちょっと勇気がいる価格です。殆どが並行輸入品だと思うので、仕方ない気もしますが、価格が気になる方は中古か海外通販を検討された方がよいでしょう。後継機でハードウエアエコーキャンセラを内蔵しているタイプもあるようです。
(2)ICOM SR-5200
日本製。JATE認定をパスしたアナログインターフェイスを持ち、子機をSIP登録出来ます。仕様としては申し分なさそうなのですが、ASTERISKと組み合わせたところ、エコーが発生。同機のエコー調整しても消すことが出来ず残念ながらお蔵入り。なおフリーダイヤルなど極性反転しない回線の場合120秒で切断される、無音状態が続くと勝手に切断されるなどの難点もありました。
JATE認定のアナログ回線ポートがあるので、安心して使用できるのですが、ASTERISKと接続した際に調整できるパラメータが少なく、フリーダイヤルの120秒切断など回避不能な問題があるため、それらを納得ずくの限定用途以外はお勧め出来ません。最もASTERISKと接続することなど設計で考慮されていないのですから、こんなことを言ってもしようがないかもしれませんが・・。現在廃盤商品で中古での流通も少ないです。
(3) ICOM VE-AG1
日本製。こちらもJATE認定をパスしたアナログインターフェイスを持ちます。試した結果問題となる箇所はSR-5200と同じでした。
(4) X100P
買ってはみたものの、直後にTDM400Pが届いたため結局使いませんでした。一般的な評価はかな~り低いようです。それでも何とか音質を向上させようとあれこれ試してみるには面白いかもしれませんね。TDM400Pで使ったフリーのエコーキャンセラーのOSLECが効果的であるとの報告もあるようです。
(5)SPA3102
かなり期待して買ってみたのですが、残念。エコーがひどい。標準のエコーキャンセルだとダブルトーク時に支障が出るくらいゲイン調整されてしまう。対策方法をあれこれ模索するも・・結局お蔵入り。
VOIPゲートウエイとして世界レベルで販売されていた製品なので、かなり期待して購入したのですが、うまく使いこなせませんでした。Yahooオークションなどで比較的多く見かけますので、入手は簡単だと思います。
SIP対応ハードフォン
こちらも色々試しました。最終的にPanasonic KX-UT123に落ち着きましたが、音質はAastra 6753iの方が上なのでリプレイスも考えています。
(1) Aastra 6753i IP Phone by Aastra
ノイズ・・どこですかっていうくらいクリアな音質です。PanasonicやSNOMで気になっていたハンズフリー時のノイズもどういう仕組みなのか気にならない。音質はクリアで非常に良いです。なによりもかっこいいですよね。さすが高級機です。
SIP3回線まで登録できます。インテリアも未来的で非常にカッコよいデザインだと思います。かといって、前衛的すぎるわけではありません。ボタン類も高級機だけあって、GrandStreamよりも確実なタッチ感があります。
(2) Panasonic KX-UT123
昔から自分のイメージではPanasonic=安定した製品のイメージがあり、この製品にも期待はしていたのですが、「期待以上」でした。この製品の前までは、日本メーカーで「これ」というSIPハードフォンが無く、海外製品を選ぶのが標準でしたので、非常にお勧めです。
SIP2回線まで登録できます。海外系では黒が多いなか、日本らしく白。好みが分かれるところだと思いますが、好きです。ただ、白はやはり汚れが目立つんですよね。。入手製のよさは一番です。福書房の姉妹会社「アライドプランニング」でも販売店として新品を扱っていますので、購入希望の方はお問い合わせ下さい。なお福書房の事務所でもこのモデルを使用していますので、見てみたい・試してみたいという方はご来店下さい。
(3) SNOM 300
まずノイズが無い。個人的には非常に大事です。GrandStreamあたりではComfortNoise機能といって、逆に一定のノイズを乗せてくるものもあるのですが、意味わかりません。音質もクリアで非常に良いです。
SIP2回線まで登録できます。重厚なデザインに、ずっしりした受話器が特徴の電話機です。音質は「すばらしい」ですよ。残念なことに、入手が非常に困難です。以前はOTTOなどで安く買えたこともあったようですが、今はSIP対応ハードフォンを中古店で見かけること自体があまりありませんね。自分自身も予備にもう一台ほしいと思っています。
(4) GrandStream GXP-2000
こちらで試したGrandStreamの製品群の中ではこの製品が一番音質が良かったです。
SIP4回線まで登録できます。残念なことに、こちらも入手が困難です。多機能ボタンを使って、日本のビジネスフォンでよく使われる「○番の電話とって下さい~」の機能を設定することが出来ます(詳しくはVoip-info.wikiの情報を参照)
(5) GrandStream GXP-1450
HDオーディオ搭載って、音質上がっているのかと思ったら、ComfortNoise機能あり。好きになれませんでした。
(6) SNOM 105
俗称シャモジ受話器。この形が好きという人もいるとか。個体差かもしれませんが、マイクが音を拾いすぎて、うまく調整しきれませんでした。