ASTERISKで何する?


ASTERISKを使った最小構成を考えて見ましょう。2014年現在では以下の構成が導入しやすいと思います。

外線インターフェイス

NTT東西のひかり電話アダプターにはSIP内線を登録出来る機能がついているので、こちらにASTERISKをレジストして使う方法が一般的にとれられています。

内線インターフェイス

GrandStreamなどのSIPハードフォンをASTERISKに接続して使用するのが一般的です。
もちろんPCにインストールしたソフトフォンでも代用できますし、Wifiを使用してスマートフォンのSIPアプリを接続するのもいいでしょう。※以前はWifi対応SIP子機がいい値段で売られていましたが、今ならスマホを代用したほうが効率的ですね。

最も一般的な外線インターフェイスはアナログ電話回線なのですが、日本の技術認定(JATE)をパスしているものは少なく、あったとしても値段的にかなり高価です。音質もアナログ<->デジタル変換を繰り替えすことで劣化の懸念があります。

アイデア次第で何でも出来る!

ここからは使用者のアイデア次第です。あなたに少しの根気とプログラム技術があれば、試験環境レベルのものであれば、音声系で考えられるサービスは「ほとんど全て」実現することが出来るでしょう。

  • 音声による各種案内プログラム
  • モーニングコール
  • 自動通話転送
  • WEB経由での自動発信
  • 留守電の内容をメールに添付して送信

従来のPBXでは可能であっても、高いオプション料金が必要であったサービスがいとも簡単に導入することが出来ます

セキュリティには十分に気をつけて

内線だけのシステムをクローズドLANで使用するのであれば、あまり気にしなくてもよいですが、外線を収容したインターネットとも接続しているシステムの場合、セキュリティには十分注意して下さい。ASTERISKサーバーを乗っ取られて、電話を不正利用され、月末の請求書で「○十万円の請求書が来た」なんてことになってはシャレになりませんから。脅すようではありませんが、実際のASTERISKフォーラムの記事で上記のような投稿がありました。この人どうなんたんだろうな~。