音声系の通信エンジニア以外は全く興味なさそうな内容です。
まずPBXとは何か、確認しておきましょう。
【構内交換機 PBX (Parivate Brabch eXchange)】
構内交換機(こうないこうかんき)とは、複数の構内電話機を、公衆電話回線網に接続して使用する際の中継装置の事である。一般的にPBX (Private Branch eXchange) という略称が用いられる事が多い。回線切替機、内線集約装置、内線交換機とも呼ばれる。
~wikipediaより引用~
企業にある電話機をイメージしてみましょう。自分の内線電話から別フロアの課に内線電話も出来るし、他の会社に外線電話も出来る、構成によっては別の場所の事務所に内線電話できるようになっていることもあります(海外も)。
普通の人はまず、「自分で用意したい」と思うことはないであろうシステムですよね。
ASTERISKは何を可能にしたのか?
高嶺(高値)の花だったPBXですが、これを自作パソコンのレベルまで一気に引き下げたのがASTERISKです。
- LINUXマシンをベースとしたシステム
- 内線/外線インターフェイスをPC標準の拡張スロット(PCIなど)で提供
というところから、ASTERISKはスタートしました。
個人的に驚いたのは当初VOIP関連よりも従来の電話インターフェイスを重視していたらしいということ。ASTRISK=VOIP電話と考えている人も多いかと思いますが、本来はアナログPBXを置換出来るシステムとすて考案されたということになりますね。
また重要なポイントはLINUXベースのマシンで動作していること。これによりAGI(Asterisk Gateway Interface)を介して、インターネット&プログラムマシンとしてのLINUXと電話の世界が繋がりました。従来のような「メーカーが設計した範囲の中での使用しか出来ず、しかも情報開示が少ないため用途も限られ、運用コストも高い」というものから、「情報は基本的に開示、自分で管理すれば限りなくゼロに近い運用コストにすることも出来る」ことになりました。
これで「電話」という誰でも使用方法をしっているメディアを使って独自なアイデアを試す準備が出来ました。誰も成しとげることがなかった、すばらしい「電話革命」だと思います。