電験3種 スイスイわかる理論


合格点に達するには基礎物理・高校数学そして電気(大学なら専門課程の1~2年程度)についての理解が求められる理論科目ですが、基礎までさかのぼって見直したいと思った項目についても既に教科書なんて手元に無い。もっとも教科書が分かりやすく書いてあった覚えもないので改めて評判の良かったこの本、しかもレビューのよい旧版を購入しました。

自分が引っかかる部分だけを振り返って使用。

<<電験3種理論は高速変換・高速計算がとても重要>>

これは2年間の受験を通した自分の体験として

電験3種では理解しているだけでは不十分で、更に「高速な変換・高速な計算」までできないと試験時間がとてもじゃないが足りません。

たとえば交流回路の計算でもインピーダンスで計算していたものが、アドミタンスで計算すると時間省略になる、電圧もキルヒホッフの法則を使うのとミルマンの定理を使うのでは時間的に大違いの場合があります。どちらでも同じ結果は導き出せますけどね。電卓を使う問題も多いですが、計算パラメータが増えるほど間違いのもととなりますし、有効桁数の取り方で誤差で間違える可能性だってあります。

過去問丸暗記では通らない試験であることはさんざん言われていると思いますが、きちんと理解できていても間に合わなければこれまた受験なので「合格」にはたどり着けない(学習ならじっくり時間をかけてやればいいですがあくまで時間制限のある試験ですから)。

理解したら、次には高速化のための手法も学ぶ必要がある。変換->変換->変換->計算が、変換->変換->計算になるだけで各段にミスも手間も減ってくることを実感しました。
時間に余裕が出来ると心に余裕ができて、次の問題にも余裕をもって取り組める好循環にかわるんですよね。もっとも私はこれらを意識しても「一通りの見直しがやっとギリギリ~」の状態でしたが。。

電卓打ちの速さと正確さも地味に超重要です。本番では緊張で手が震えるのか、何度も打ち間違えてましたから。私だけかもしれないですけどね(苦笑)

なんども計算して都度違う計算結果が出たときには「この計算機壊れてるに違いない!!」と本気で思いましたから。